「私が悪い」と思い続けた日々 〜障がいのある長男を育てて〜②

こんにちは、カウンセリングサービスの澤えい子です。

ブログにお越しくださり、ありがとうございます。

今回のお話は

「私が悪い」と思い続けた日々 〜障害のある長男を育てて〜①

の続きです。

良かったらお読みくださいね。

長男が亡くなったことを心が受け止めきれないまま喪主として葬儀を済ませ、

気づくとポツンと一人で家にいました。

「なぜもっと早く気づいてあげられなかったのか」

「もっと出来ることやしてあげたい事があったのに」

と後悔ばかりが押し寄せ、

苦しくて苦しくて、

「ごめんなさい」

とのたうちました。

病院が悪い、医者が悪いと誰かを責めることで、ほんの一瞬楽になることもありましたが、

でも、最後には

「やっぱり私が悪いんだ」

そう言って、自分を責めることしかできませんでした。

長男にちゃんと謝りたくて、

亡くなった人の声を聞けるという人のもとに行ったり、

仏教の本を読んだりしましたが、

私の心は苦しいままでした。

そんなとき、以前お世話になった神戸メンタルサービスのことを思い出したのです。

ヒーリングワークという癒しのグループセラピーに参加してまず驚いたのは、

参加されてる皆さんが自分のダメなところを隠そうとしなかったことでした。

それまでの私は、ダメな私や悪い私を見せたら受け入れてもらえない、きっと攻撃されると思っていました。

だから悪い私を隠して、「いい人」でいようとしていました。

でもそれは本当の私ではなく偽者。

偽者である自分を認めてもらっても自分が嘘つきだと感じるばかり。

私が本当に求めているのは、悪い私をさらけ出して、受け入れてもらうことだったのです。

ヒーリングワークに何度も何度も参加して、仲間にダメな私を受け入れてもらったり、

カウンセラーさんに話を聞いてもらい受け入れてもらうことで、

自分でも少しずつ受け入れることができるようになってきたような気がしました。

悪い私も、良い私も、両方で私なんだって思えてきたのです。

そんなある日、忘れていた出来事を突然思い出しました。

それは長男が生まれて初めての年末。

夫の実家に帰省し、長男を膝に抱っこしてこたつに入っていたときのことです。

突然、

ガシャーン!

という大きな音がして、目の前に照明が落ちてきたのです。

夫が義母に向かって声を荒げるのを聞きながら、

「長男の頭に落ちていたら・・・」

そう想像して背筋が凍った次の瞬間

「そしたら私は楽になれる?」

そんな言葉が一瞬頭をよぎったことを思い出してしまったのです。

私、長男がいない方がいいと思ったの?

そんなことを一瞬でも考えた私に母親の資格はないと思いました。

つらい治療に耐えてきた長男に対してそんなことを思うなんて、やっぱり私は根っからの悪い人間なんだ。

そう思いました。

心に溜まっていく真っ黒い嫌な感情を自分の中でどうすることもできなくて、苦しくてたまらず、

いつもお世話になっているカウンセラーさんに話を聞いてもらうことにしました。

カウンセラーさんに、

「さすがにそんな酷い人は許されないですね」

そう言われるのを覚悟していました。

でも、カウンセラーさんは静かにこう言われたのです。

「えい子ちゃんは長男くんに全部許されてるよ」

私は納得できませんでした。

「そんなはずありません!」

こんな酷い母親は許されるはずがないと抵抗する私に、カウンセラーさんは続けました。

「えい子ちゃんのことを許せないのは長男くんじゃなくてえい子ちゃん自身だよね。

怖かったんじゃない?

ガシャーンって大きな音がして照明が落ちてきて、

えい子ちゃん怖かったんじゃない?

元々、怖さを感じてなかった?」

その言葉を聞いたとき、

私は自分を攻撃することで頭がいっぱいで、

当時の自分の気持ちを全く見ようとしていなかったことに気がつきました。

長男はやっと痙攣発作が止まって退院して数ヶ月、

いつまた発作が起きないかとビクビクしながら暮らしていました。

3ヶ月半長男と一緒に入院していた私と、週末にやってくる夫とでは

病気に対する考え方も長男に対する思いもかけ離れていると感じていたので、

いつも一人でなにかと戦っているような感覚がありました。

義父母にも申し訳ないと感じていたので、夫の実家にいても気が休まりませんでした。

責められるわけではないのに、

「いつ責められるんだろう」

そんな緊張を抱え続けていました。

そのとき、ようやく気づいたのです。

ああ、私、本当にひとりぼっちだと感じていて、孤独で、怖かったんだ。

『このまま順調に成長して欲しい、きっと大丈夫。』

そう自分に言い聞かせていました。

でも、本当は怖くて怖くて仕方なかったのです。

あんなに不安で怖かった私。

あんなに孤独を感じていた私。

あのときの私を責めるのはもうやめよう。

あのときの私を、今の私が許そう。

そう思ったのです。

「私が悪い」と思い続けた日々 〜障害のある長男を育てて〜③ に続きます。

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